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暗黒街の弾痕のumのレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
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登場人物にも観客にも部分的にしかものごとが見えていないのだと意識させる映画。なにも見えなさすぎる。だからそんな霧と暗闇の先にかすかに見えるものを信じられるのか、信じていいのかみたいな話になってくるわけだけど、それは時と場合による、と残酷に描かれる。この映画のなかで一番信じちゃう人、シルヴィア・シドニーはその盲信ゆえにどんどん居場所を失っていく。その過剰な執着は『M』のピーター・ローレとも通じる。
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