やま

暗黒街の弾痕のやまのレビュー・感想・評価

暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)
4.3
2回目
やるせなさ


2018年1作目。

三度の犯罪を繰り返した主人公。釈放の日が決まり、愛する彼女が迎えに来る。仕事も用意され愛する彼女とこれからを真面目に過ごすと決意。しかし現実は犯罪者に厳しく、そして濡れ衣をも着せられ。。。
というあらすじ。

簡単とも言えるストーリーの展開。
この時代、勝負するのはカメラワーク。
カメラが寄っていくその感じがたまらない。美しいシルヴィア・シドニーに近づいてく、男とカメラ。感無量。

分かりやすく、まるで去年公開していた「マリアンヌ」を思い出させる展開なのだけれど(ヒロインもマリオンコティヤールに似てるし)いかんせん尺が短い。何かが足りないそういう気がしてならない。十分に二人が愛し合ってるのも感じれるし、何が足りないのか分からないけど、多分あっという間に終わってしまったのが悲しいんだろうなと。

時計、銃をベットの下に確認するシーン、靴で合図するシーン等、一つ一つの描写が丁寧で素晴らしい。
やま

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