MARUKO

アメリカン・ヒストリーXのMARUKOのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.8
言葉を失う説得力。

隠そうとすると、胸に手を当てる。
過去の自分は言う、死んでも忘れるなと胸に誓えと。
今の自分は言う、死んでも消せないと胸に刻めと。

これはノックアウトだ…。すごい。

正しさって立場や環境によって形を変えるから、"いつでも正しいことは正しくなってしまう"。どこに足を突っ込んでも"正しい"。
そしてその中で、マジョリティとしての正しさが秩序だったり正義になる。現にこの映画のような思想が、主になりかかった時代もあるわけだしね。
マイノリティとしての正しさの中にいることを、その中にいながら分かることは難しい。加害者であり、被害者であり。
ある意味刑務所って、その垣根が取っ払われた世界でもあって、だから気づけたのかも。

p.s.主演二人が凄まじい演技
MARUKO

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