Krate

アメリカン・ヒストリーXのKrateのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.0
アメリカの現代社会でも抱える大きな問題でもある白人至上主義のお話。エドワード・ノートンの最高傑作と言っても過言ではない凄みで痺れる。ラストは裏をかいてきたが、伏線としては弱いので、もう少し匂わせでもいいので、ああなる過程が欲しかった。個人的にはもっとネオナチの残虐性だったり組織としての動きがあったらなお良かった。あれでは、いまいちネオナチとしての描写が弱い。

全世界でネオナチが台頭しているが、この映画の家庭のように貧困問題は切っても切れない存在だと再認識した。一部の富裕層が資本主義の名の下に富を独占して好き放題する世界では貧民から狂っていくのは必然でもある。これは近い将来日本でも民族主義者が外国人に対して敵対的になり同じことが起きても全く不思議ではない。色々考えさせられる映画。
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