ともさん

アメリカン・ヒストリーXのともさんのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.2
アメリカンヒストリーX
白人至上主義の極右組織 ネオナチのメンバーとなった兄弟の悲劇を通し現代アメリカの暗部を監督、トニーケイが描く。
兄、デレク役にファイトクラブのエドワードノートン、弟、ダニー役にターミネーター2のエドワードファーロングのダブルエドワードです。
父親を黒人に殺された恨みから、白人至上主義グループメンバーとなったデレク、ある晩、自分の車さ盗もうとした黒人を殺した罪で刑務所送りになったが、彼が出所した時デレクは、自分を尊敬して崇拝する弟が、ネオナチのメンバーとなっている事実を知る。
以前、アメリカは、人種の坩堝と呼ばれたが、坩堝とは、違う種類の物質を溶かして融合させる器のことをいう。現代のアメリカでも、融合は少ないので、最近では、人種のサラダボウルと言うらしい。レタスはレタスだし、トマトはトマトということらしい。
この映画の中のエドワードノートンが、すばらしい!ファイトクラブでの貧弱な身体つきから、この映画では、眼を見張るような筋肉隆々の身体に変身しています。
ネオナチに傾倒している頃の狂気は、迫力があり、出所してからの変貌振りも、見事に演じています。
「怒りは君を幸せにしたか?」
印象的な言葉が心に残ります。
ともさん

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