キャサリン子

十五才 学校IVのキャサリン子のネタバレレビュー・内容・結末

十五才 学校IV(2000年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

中学3年生の川島大介はいわゆる不登校の状態。
大介はある日、九州の屋久島にある縄文杉を見に行くことを決め、両親に内緒で横浜郊外のインターチェンジからヒッチハイクを始めるのだが…。


評判通りの良作。
悪い人が一人も出てこない。
大介が道中で出会う人出会う人、皆温かい。
皆が大介に、大切な“何か”を教えてくれる。
自らの意思で決めたことをやり抜き、決して楽ではなかった旅を終えたとき、大介は学校では教えてくれない大切な“何か”を学んだ。
そして、ヒッチハイクの旅で成長した大介は、今自分がしなければいけないことにきちんと向き合う決意する。

作中何度も出てきた、『一人前とは何か?』という問いかけ。
大介は、「一人前とは自分のしたことに責任を持つこと」だと学んだのだろう。
帰宅後、きちんと親に心配かけたことを謝り、翌日からは学校へ通うようになった。
大きな成長である。


ベタだし出来すぎな感じもあるけれど、これでいいと思わせてくれる。
『学校シリーズ』は本作で終わってしまうわけだけれど、どの作品も素晴らしかった。
是非また観返したい。


ちなみに、すぐ影響される私は「私も屋久杉見に行こう!」とか思っちゃったんだけれど、聞いたところによるとその木は往復10時間もかかる場所にあるらしい。
…足腰が丈夫なうちに、行ってこようと思います。
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