もはや「学校」が舞台ではなくなっていますが、単体の作品として良作だと思うので、それは不問に付すことにします。
主演の少年がどことなく吉岡秀隆に似ており、「男はつらいよ」の満男が旅をしているかのような錯覚にも陥ります。こんな話あったよな?
少年が旅を通して様々な大人と出会い、成長していく。実に平凡なストーリーラインではありますが、そこは山田洋次、人情の機微がとても上手く描かれています。とりわけ、麻実れいのパートがよく出来ています。
ただ最後に少年が前田吟にタメ口で説教する場面はいただけないなぁ。生意気すぎるわ
BS松竹東急「よる8銀座シネマ」にて。