サミィ

十五才 学校IVのサミィのレビュー・感想・評価

十五才 学校IV(2000年製作の映画)
-
昔これが出たて?の頃、何故だかこの映画が観たくて観たくて、でも観れなくて 大きくなって観る機会もあったけど何故か観れなくて そしたらBSでやってて…正直この作品を観る為にこのシリーズ観てたといっても過言ではない かな

うーん!良い!
最初は大人に甘えたただの駄々っ子坊やだったけど(観ててイラつくのは実は自分もそうだから。ただの同族嫌悪)まさかあんなに成長するとは…
ありえない出会いのオンパレードだったけど、一人一人まぁまぁの説得力だったので、まぁしゃあないか って感じで許した。それにしても丹波の哲ちゃんがデカ過ぎる…笑 あんな大人になりたいと思った。笑

この旅で確実に彼は成長はしてるけど、でもまぁ正直言ってあまり本質的な解決にはなってませんよね…
人には適材適所というものがあって、あの主役の子の一家には都会というのは合ってないんだと思う。両親が自分達の“人間としての心”を育む事も出来ず育った結果我が子の悩みも理解出来ない。両親が未発達だから子どもが苦しむワケで、あの少年自体も“良い学校に行かねば価値がない” と思い込んでるから学校に行けないワケで、でもそれを本人はおろか両親すらわかってなくて そこが解決されないうちはまた同じことを繰り返すでしょう なのに息子が旅から帰ってきたら何故か父親も少し成長してる という謎パターン…笑
リーマンって自分の成長と向き合わず逃げて生きてる存在なんだな とわかったので、良い勉強になった。

ジグソーパズルの兄ちゃんが踏切の所に東京の子を見送りに来てプレゼントを貰った後の、裸足で車の横で中腰(蹲踞)になってたカットが、めちゃめちゃ綺麗だった。今年観てきた映画の中でベスト3には入るんじゃないかなと思った。


いやーー。特に 面白い! って感じではなかったけど、観れて良かった。ある種ちょっとした願いが叶ったというか。ゆずの曲もずっと気になってたポイントのひとつだった、ようやく聴けた。わたしはどうやったら一人前になれるんやろーなー!
サミィ

サミィ