わきうし

純情のわきうしのネタバレレビュー・内容・結末

純情(2010年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃベタで「こういうのでよかったんだろうな」と思える作品だった。BLが大量にある現代から見ると退屈な作品だが、そこまでマイナス点はないと思う。
主要2人の顔が整っているのでわりと楽しんで見れた。

初手から事後。初恋の話だったり、トザキがクラタにベタ惚れな構図がわかりやすい。クラタ側はそっけないが学生時代からトザキを気にしていた回想がめちゃくちゃ挟まれるので「くっつくんだろうなー」と安心して見れる。
なあなあで付き合ってる感じになる→喧嘩→正式にくっつく
ぶっちゃけ話としてはこれだけで、展開も早いので評価の上がりようも下がりようもない。

当て馬の先輩が定石の動きしかしなくてウケた。
「ヨリ戻しちゃっていいんだ?」のテンプレかんよ。
そしてトザキに拒否されたら潔く引く。変に連れ込まれたり粘着されるシーンがない。安心。
クラタサイドの元カノも全く手を出してこない。
「彼女いるんだ?」ぐらいなので、こちらも見ていて不安0。

ちょいちょい挟まるイチャイチャシーンも笑ってしまうぐらいベタ。
当時のオタクは多分こういうのを求めてたんだろう。
今見ると流石につまらんけどそれなりには尊い。

試写会後の「好きっていうなら態度で示せよ(無理矢理襲おうとする)」は見ていて嫌だったな。もう少しソフトにできなかったか?性暴力じゃん。嫌な点を挙げるとしたらここ。

トザキのポエムは正直ダサすぎて爆笑した。黒歴史すぎるってw
2010年はこれがオシャレだったんだね…。

特に見る必要性は感じないし、時間の無駄かなとも思う。
ただ2000年代~2010年代前半のBL実写映画を観るなら選択肢の一つとしていいと思う。