THE・90年代映画、という雰囲気たっぷり。
ジェフ・ブリッジス、怪優寄りのイメージだったが意外にもアメリカ映画の典型的主人公を格好良く演じている。
そして敵対するテロリスト役のトミー・リー・ジョーンズ、冒頭の長髪が「コン・エアー」のニコラス・ケイジ感あり。しかし意外と似合っている。
そしてトミー・リー・ジョーンズもまた彼のイメージとは違い、妙に明るく相手を茶化すような爆弾魔ライアンの役を上手く演じていて流石である。
同僚が1人また1人と命を落とし、親戚も殺害され、ジェフ・ブリッジス演じるジミーの妻ケイトとその連れ娘リジーにもライアンの魔の手が迫る、このジワジワとした焦燥感からは目が離せない。
電話、音響機器、オーブン、コンロ、あらゆるON/OFFに爆弾の仕掛けがあるのではと思わされるところはこちらも脂汗が滲むような心持ちになる。
しかしながら最後はやや尻すぼみのようにアッサリ終わってしまい、肩透かしを食らった。
ここが惜しかった。
最後の対決から妻と連れ子に及ぶ最大の危機のところでもっと盛り上がりがあればかなり高評価になるのではないだろうか。
それでも全体的にはなかなか良かったと思います。