ぽち

アントニーとクレオパトラのぽちのレビュー・感想・評価

アントニーとクレオパトラ(1971年製作の映画)
1.5
想像通りの冗長な内容。

ヘストンの初監督でおまけに脚本、主演まで勤めた力の入れようだが、今作後映画は一作しか監督していないところを見ても分かるとおり、役者としては魅力的だが監督、脚本の才能は無かったようだ。

今作はかなり金がかかっているのが分かるが、肝心なところがチープ。
海戦のシーンなどオモチャ感が凄いし、ラストの舞台となる廟のしょぼいこと・・ピラミッドとは言わないがもう少し巨大感が欲しかった。

テンポが悪いのとシェイクスピア独特の台詞回しでイライラしてしまう。
で、一番の敗因がクレオパトラ。
クレオパトラといえば1963年「クレオパトラ」リズを誰でも思い出してしまうと思うのだが、あの美しさに勝てとは言わない。でも、せめてキャラを魅力的にするとか、まったく違うタイプにするなどの逃げ技を使って欲しかった。
正面から勝負してノックアウトって感じ。

ヘストンの自己満足作品だと割り切ってみれば楽しめる。
ぽち

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