しばいぬたろう

ハンターのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

ハンター(1980年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

『ハンター』('80)
The Hunter / アメリカ合衆国 / 英語

スティーヴ・マックイーンの遺作である本作は、老体に鞭打って時代錯誤の実在した賞金稼ぎを演じている。
マックイーンの顔アップでは、やはり「老けたな」というのが一番に思うこと。
それでもジーパンに革ジャンの似合うカッコいい男は健在です。


1872年の最高裁判決により、保釈を破って逃亡した人物を、保釈保証人が雇った民間人が家に押し入ってでも捕まえて良いという判決を下した。

それから年月が経ち、現在では賞金稼ぎもほとんどいない中で、ラルフ・ソーソンは相変わらず賞金稼ぎを生業としていた。
恋人の出産が間近に迫るある日、ラルフがかつて捕まえた人物が逆恨みのため脅迫するのだが、さらにその魔の手は恋人にまで迫っていた。


若くてモデル系の美女だが、出産方法にこだわったり、結婚を嫌ったりと、意識高い系の教師。
そんな彼女と正反対の主人公だが、ラルフ・ソーソンは実在の人物であり、本人がバーテンダー役で出演している。
年齢的に恐らくマックイーンに話しかけてきた方だと思われる。

アンティークおもちゃが好きな主人公だが、これらのおもちゃはマックイーンの個人のものもあるようだ。

アクションはそこまで派手ではないし、ボスキャラにあたる麻薬常習犯のラストもあっさりしている。
しかし、クラシックカーが爆走するカーアクションは見ごたえがあり、特に畑を上からのアングルで映すシーンは良かった。

冒頭から何人も拘束していく過程は良かったし、テンポも良かった。
個人的には冒頭捕まった黒人青年が、アクションに巻き込まれるなど、もっと頑張ってほしかった。
しばいぬたろう

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