【好きなセリフ】
小山内守雄「巨大な才能は知らないうちにも多くを生み出すものです。」
他人の夢に入り込むことができる装置DCミニ。千葉敦子はそれを使って夢の中で「パプリカ」という少女になり、セラピーを行なっている。ある日、研究所からDCミニが盗まれ、現実世界が夢に飲み込まれてしまいそうになる。千葉敦子/パプリカ（林原めぐみ）は現実世界を救うためにDCミニを盗んだ黒幕を探し出し、現実世界を夢から醒めさせようとする。というストーリー。
いやー、日本の誇るべきアニメ映画。
現実世界と夢の世界を行ったり来たりしたり、混在したりするため、無理に解釈しようとすると、わからなくなってしまう。
でも、無理に理解しようとする必要はない。なぜなら、夢の話なのだから！
自分も夢を見ているときには急に場面が変わったり、どんな話をしているかわかってなかったりするし、寝ぼけている時は夢の中なのか、現実なのかわからないまま、変なことを言う時がある。この映画は目が覚めた状態で、客観的にそんな状態を見ることができるものだと思う。
この途中で何言ってるかわからなくなるのに、話が進んでいるように感じる感覚がたまらん。
特に所長が発狂する場面も、外見は真面目なのに話していることまったくわからず「は？」って感じになるところ、まさにこの映画の醍醐味。
監督は今敏、声優には林原めぐみ、大塚明夫、山寺宏一など、そして音楽は平沢進。
もう変態的に良い！
日本独特の世界観を持つアニメと平沢進の音楽が合うことなんて「オセアニアじゃ常識なんだよ！」
