とても良かった!おすすめ!
目が離せないタイプの作品。ながら見できないので時間を確保して観たほうがいい。
あとたぶんこれ観て楽しめる人とそうでない人に分かれる気がする。冒頭観てイマイチだったら苦手かも。
以下ネタバレご注意を。
勝手に後味悪い作品かと思って渋っていたら、予想外にもハッピーエンドだった。
話に聞いていたような怖い要素も無かった。意図してなのか、間を置いてぞっとさせることも恐怖を煽るようなこともなく。
日本のアニメーションらしい作画で丁寧にすっきりと描かれている。
それでいながら画面で魅せてくるタイプの作品。そういうの好き。風が吹くかのように画面が移り変わって目を奪われる。
画面構成が場面の移り変わりが美しく、アニメーションの質が良く、音楽も魅力的で、それがほんっと悪夢。
途中わたしはてっきり、DCミニ自体が自我を持ち人間を支配しようとするSFモノなのかと思ったのに、全然そんなことはなかった。そういう大きな物語ではなく、本当に人間ひとりひとりの、取るに足らない小さな話をかき集めたようなものだった。
とはいえストーリーにも引っ掛かりがないわけでもなく。刑事が美大生みたいなトラウマ抱えて生きてるの面白かったし、「自分に許されたい」「許せない」という葛藤には刺さるものがあった。最後の相棒の幻影からかけられる言葉に、ちょっとうるっとしてしまった。
ただ「男が作った話だなあ」という女性の扱いの気持ち悪さは拭えないので、そこが惜しい。まあ一昔前の作品だし、それも含めて味と思って消化してみる。
(しかしこのキモさは原作からきているのか、監督の趣味か、そこは気になる。)
全然関係ないけど挙手してる日本人形かわいくない?