ゆうすけ

パプリカのゆうすけのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
3.8
昨日も今日も明日も、夢だとしたら幸せですか?不幸せですか?
良いことがあれば現実だと思います。悪いことがあれば夢だと思いたいでしょう。
人間とは、それくらいわがままで救いようのない欲望をキーホルダーのように付けている。
自分は、15歳くらいまで、夢の中で“これは夢だ”と分かっており、夢の中で好きなことをしていた。
「津波が来るといって逃げている人々を横目に、コンビニで立ち読みをしていた。」「絵を書きたいと思って、デパートから色鉛筆を堂々と持ち出した。」「好きな子と授業中に飛び出し校庭の真ん中で営んだこともある。」
でもこれは全て夢の中で夢と思っていた。現実では異常をきたす行動の数々だ。
ただ、世の中のニュースを見てみよう。本当に人間なのか、本当に日本なのか、と耳を疑うような事件や事故が日々飛び交う。だとしたら、その犯人や加害者は、本当に現実を生きているのだろうか。
今や精神疾患は300を超える種類がある。精神疾患と夢との境目を教えて欲しい。それくらい紙一重であり、表裏一体と感じる。
この作品は、夢と夢の行き来を超え、夢と現実が繋がる。それは、DCミニというツールが生み出したものとしているが、既に我々一人ひとりの心や脳にはそれぞれのDCミニはあると考えても良いかもしれない。
今我々が生きているこの現実においてDCミニをコントロールできている人はいるのだろうか。まあいるとしよう。ただ、これからの科学はそれを超越する準備ができている。それはとても簡単だからである。なんせ、人間には既にDCミニが入っているからだ。それを誰よりも科学が知っているのだろう。
このレビューを夢の中で書いていると、信じたい自分がここにいる。
ゆうすけ

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