碧翠

パプリカの碧翠のレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
4.3
今敏監督 第4作であり遺作

キャッチコピーは

「私の夢が、犯されている―」
「夢が犯されていく―」

テーマは

「現実を生きることは、虚構を生きることに他ならない」

精神医療総合研究所に勤める敦子は他者の夢・意識に介入して、精神疾患を治療するサイコセラピスト パプリカ

ある日、夢に介入する装置DCミニが何者かに盗まれ幾人もが夢に侵入、精神攻撃をされミックスジュースの様に夢が混ざりあう

「賞味期限を気にする無頼の輩は花電車の進む道にさながらシミとなってはばかることはない!」

「思い知るがいい!三角定規たちの肝臓を!
さぁ!この祭典こそ内なる小学3年生が決めた遙かなる望遠カメラ!」

こんな台詞が狂気の百鬼夜行と共に滝のように流れ込んできて何がなんやら
けど、「オセアニアじゃあ常識なんだよ!」

しかし、夢と現実が混じり合う時
夢に質量はあるのだろうか?
なければ何故、現実の物に干渉できるのか?
それも夢の一部なのだだろうか

ラストシーン
「PERFECT BLUE」「千年女優」と「東京ゴッドファーザーズ」が出てるのが好きだ笑
「夢見る子供たち」はきっと今監督が亡くなられたので終ぞ完成されなかった「夢見る機械」の事だろう

今敏監督と平沢進師匠はカレーと米の様に相性がいい

エンディングの白虎野の娘は今でも時々聞いている大好きな曲だ

「あー静かな静かな娘の視野で」
「あー見知らぬ都に灯が灯りだす」

☆再視聴
碧翠

碧翠