オーウェン

パプリカのオーウェンのレビュー・感想・評価

パプリカ(2006年製作の映画)
4.0
今監督の遺作であるこの作品。
一体何が起こっているか最初は掴むのに苦労したが、いざ世界観がつかめるとその独創性に感嘆する。

夢に侵入というアイデアを膨らまし、そこから風呂敷を広げていくように見える世界。
SFでもありサイコサスペンスでもありな物語。
手が体の中を浸食したり、映画の中には夢が投影など面白い構成。

意外なとこで冒頭の部分が後半に繋がっていたりと、意味のある冒頭場面だったというわけだ。

分からない部分は頭の中で補うわけだが、これぐらいの難解なほうが逆に印象に残る。
その加減を今監督は充分理解している。
知的な作風をぜひ楽しんでみてください。
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