たけちゃん

リトルショップ・オブ・ホラーズのたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.2
患者の痛みは俺の喜び😊


フランク・オズ監督 1986年製作
主演リック・モラニス


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
昨日、7月22日は神曲ばかりのハズレ無し作曲家アラン・神・メンケン様の誕生日でした~\(^o^)/パフパフ

はぁ、1日ずつ遅れている(笑)
いや、これも観たのは昨日ですから……。
でも、疲れてレビューが書けんのです( ¯−¯ )フッ
ご容赦くださいm(*_ _)m


アラン・メンケン様のバイオグラフィは、昨年「アラジン」をレビューした時にまとめていますので割愛。よろしければそちらも見てみてね。

今回はディズニーのイメージが強いアラン・メンケン異色の作品では?でも、僕はめっちゃ好きです。
1960年にロジャー・コーマンが監督した作品を1982年にオフ・ブロードウェイで舞台化。その時に曲を書いたのがアラン・メンケンです。脚本・作詞はハワード・アッシュマン。
このミュージカル、日本でも舞台化されて、初代はオードリーが桜田淳子、シーモアが真田広之ですって(笑)







さて、映画です。
めちゃめちゃ面白い☺
このB級感、サイコーですね。
でも、今作、ミュージカルなんです。
だから、B級なのにミュージカルっていう異色作。
ミュージカル苦手な人はどうかなぁ……。

でもね、歌は置いといて、宇宙生物のオードリーⅡの造形とか操演とか素晴らしいの。なんせ、監督がフランク・オズですからね( ˘ ˘ )ウンウン
フランク・オズと言えば、僕らにとっては「スターウォーズ」のヨーダを演じた神のような人ですが、元々は「セサミストリート」などのパペットを操っていたんですよね。


今作の特撮はリチャード・コンウェイ。
いい仕事をしてますよ~。
特に、ディレクターズ・カット版のラスト。
これは、お蔵入りが本当に勿体ない!
ぜひ、見てほしいなぁ~。


脚本のハワード・アッシュマンは、この「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」で初めてアラン・メンケンとタッグを組んで、後に「リトル・マーメイド」でのコラボでアカデミー賞を取るんですよね。運命の出会い( ˘ ˘ )ウンウン
「アラジン」「美女と野獣」も彼の作品よ。






オープニングから登場するシュープリームスのような黒人女性3人組。ある意味、ストーリーテラーでもある。この映画がミュージカル映画ですよ~って宣言してます\(^o^)/カクゴキメテ
曲も全体的にモータウン調なんですよ。
だから、オードリーⅡにもリーヴァイ・スタッブスを起用するんだよね。


シーモア役はリック・モラニス
僕ね~、リック・モラニス苦手だったんです。
最初に出会ったのは「ストリート・オブ・ファイヤー」でしたが、残念な役で。その次が「ゴースト・バスターズ」でしょ?好きな要素無し( ¯−¯ )フッ
もう、勝手な思い込み(笑)
ゴメンよ~。
今作で大好きになりました(^o^)ノ


オードリー役がエレン・グリーン。
この方、オフ・ブロードウェイの舞台でもオードリーを演じたんです。舞台と映画の両方に出た人は初めてだったらしい。


ラジオDJのウィンク・ウィルキンソン役はジョン・キャンディ。やっぱりジョン・キャンディは上手いなぁ。本当に惜しい人でしたよね。


歯科医のスティーブ・マーチンがサイコー。
サドの歯科医。
めちゃくちゃでしたね。
ぶっ飛んでました!
流石のスティーブ・マーチン(笑)
早く喰われろと思ってました( ¯−¯ )フッ


その患者で来るのがビル・マーレイ。
なんとマゾの患者役でした!
これも酷いけど、面白い(ˆωˆ )フフフ…
スティーブ・マーチンとの演技合戦が見ものでした!
"Say, Ah~"


で、宇宙生物のオードリーⅡの声を当てているのがリーヴァイ・スタッブスなんですけど、これが本当に素晴らしいの。
この人、モータウンのフォー・トップスってグループのリードシンガーですからね。当然、歌も上手い!
僕、このリーヴァイの声が大好きでね~。
このキャスティングが成功の秘密よね( ˘ ˘ )ウンウン

そして、ツルを伸ばすオードリーⅡはエロい😅






やっぱりミュージカルですからね~。
ここからは音ネタ💩ウンチクンです!
オープニング。
「貧民街(Skid Row / Downtown)」
この歌が実に良くてね~。
これ聴いてると、「ヘアスプレー」?って思ったりもする(笑)。ちょっと似てる。
ミュージカル映画らしい始まり。
でも、映画は後半、別物に!


「Da Doo」
オードリーⅡを手に入れるいきさつを語る場面
謎の中国人から買う。モグワイか!
ドゥワップ調の曲がいいよね~。


「Grow For Me」
オードリーⅡのおかげで商売繁盛。
でも、萎れて枯れそうなオードリーⅡ。
何とか元気にしようと語りかけるシーモア。


「Somewhere That's Green」
これはオードリー紹介の歌ですね。
彼女の妄想パート。
エレン・グリーンって、全然美人じゃないし、僕の好みではないんですが、歌は上手いし、リック・モラニスとの凸凹感がとても良かった( ˘ ˘ )ウンウン
アメリカのアホなブロンド美人のステレオタイプ。ティム・バートンが好みそうな人だよね。


「Some Fun Now」
シーモアとオードリーⅡとの不思議なコンビを楽しく披露。オードリーⅡに血を与えるせいで、シーモアはどんどんやつれていく。
でも、店はどんどん繁盛して、シーモアは時の人となる。


「Dentist!」
歯科医のスティーブ・マーチンの独壇場(笑)
ノリノリ過ぎない?
個人的にはスティーブ・マーチン史上ナンバーワンの役(ˆωˆ )フフフ…


「Feed Me (Git It)」
このあたりから映画はあらぬ方向に進んでいき、いっきに面白さが増しますね~。もう、たまらん。
オードリーⅡのリーヴァイ・スタッブスがサイコーです。


「Suddenly, Seymour」
シーモアがオードリーを慰める場面で歌います。
ついに思いを告げ、結ばれる二人。
この曲、いいよね~。
これは、いかにもアラン・メンケンって感じです。


「Suppertime」
いや、サパータイムって……(笑)
誰を食べるんだい、オードリーⅡ!
ここもリーヴァイ・スタッブスの歌を堪能してください( •̀ω•́ )و✧
カ~モン、カ~モン、サパータ~イム(*´艸`*)


「The Meek Shall Inherit」
このタイトル、聖書の「マタイ伝」に出てくる山上の説教ですね。心優しき者は地を受け継ぐってことかな。
シーモアが大成功を納めることに。でも、それに対し、不安が募るシーモア。彼が望んでいるのはそんな暮らしではないんだよね。


「Mean Green Mother From Outerspace」
リーヴァイ・スタッブス演じるオードリーⅡが歌いまくる。もう正体を隠すことなく、全開。歌もサイコー調。ステージライブか!
もう、モータウン調の曲でノリノリよ!
でもさぁ、オードリーⅡって可愛いんだよね。
「半魚人」や「物体X」とは格が違うと歌います(笑)


そして、フィナーレ「Don't Feed The Plants」
この曲はディレクターズ・カット版での方が圧倒的にいいんだよね~。惜しいなぁ。
B級感あふれるラストで、劇場公開版とは別物です。やりすぎ、ふざけすぎね!サイコー\(^o^)/



最後に……
この映画にはディレクターズ・カット版があります。本来、オリジナルとなるべき作品は、もっとダークで原作となるロジャー・コーマンの映画に近い脚本だったんですが、試写での評判が悪く、現在の形に直されました。
僕が持っている円盤はそのディレクターズ・カット版も収録されているんですが、劇場公開版94分に対し、103分にもなり、全くの別物です。これ、めちゃくちゃ好きで、いつかディレクターズ・カット版のレビューも書きたいと思います。運営さん、登録よろしくお願いしますm(_ _)m