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ねらわれた学園のcamusonのレビュー・感想・評価

ねらわれた学園(1981年製作の映画)
2.2
過剰演技もここまで来るとミュージカルとして捉えられなくもないですね。
序盤、学園での新入部員勧誘活動のシーンで、
実際にミュージカル調になるところがあって、
これは、この映画の見方のヒントなのかなと思いました。

映像を大胆に加工する手法は、かなり実験的で前衛的。
後からはめ込んだ空の禍々しい色は、とても印象的。
峰岸徹や女子生徒会長の造形や衣装など、
どこまで意図してやったのかわからない部分で、
天才的と思えなくもないセンスが光る一方で、
意図して作ったベタベタな笑いがとにかくくど過ぎて、
それを帳消しにして余りあるにもほどがあるのですよね。

手塚眞が演じたガリ勉役は、過剰演技がひときわ抜きんでていて、
周りから浮いてしまっていたかなと思います。
コメディは役者の演技のバランスを考えないと難しいですね。
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