70年代巡りでイーストウッドは欠かせないので、評価の低い本作をあえて初鑑賞。
期待にそぐわぬ駄作だったw
ジョンスタージェス監督は飲んだくれで役者を怒らせることに定評があり、そのぶん完成度にもバラツキがあるそうだけれど、全くその通り。
呆れたイーストウッドは本作を最後に、以降の西部劇はすべて自分で監督したものしか出演していない。
腕の立つガンマンのジョー・キッドは、イーストウッドお得意の賞金稼ぎではなく、むしろ人を撃つことをためらう風変わりな無法者。
白人に土地を奪われたと村を襲いに来るメキシコ人たちを懲らしめにやってくるのが、いかにも悪人といった風情のロバートデュバル。「ゴッドファーザー」と同年公開でもう40代なので当然禿げている(ほっといてやれよw)
もともとはジーンパックマンが「ポセイドンアドベンチャー」と被ったための起用らしく、ま、代理ハゲってことで(だからほっといてあげてw)
良い事ばかり並べておきながら実はメキシコ人やインディアンや黒人を痛めつける白人というのは西部劇のお約束だけれど、それにしてもあからさまにクズみたいな連中ばかりなので最初からもうお前ら悪もんやん、はよ死ねよとか思って観てしまうからぜんぜん面白くない。
これはきっと脚本家が悪いんだろうと思って調べたら何とエルモアレナードって、ジャッキーブラウンの原作なども手がける大物だった💦
ドカーンと汽車を突っ込ませる演出だけはおもしろくて、イーストウッドとのコンビも数多いラロシフリンの劇伴は哀愁があって悪くない。
でも、イーストウッドの作品としてはあまりにお粗末すぎたかな。90分以内の映画なのにこんなに退屈なのも珍しい。
それと、なんで「ジョー・キッド」が邦題だとダメなんだろうか??