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女性の戦ひ
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『女性の戦ひ』に投稿された感想・評価

Hiroking

Hirokingの感想・評価

3.0
〖1930年代映画:小説実写映画化:松竹〗
1939年製作で、菊池寛の通俗小説を実写映画化らしい⁉️

2023年1,600本目
三四郎

三四郎の感想・評価

3.3
伊勢丹から始まる!
『蛍の光』でも流れた「赤い花束」がこの映画でも流れてる!
ただ二葉あき子の歌声はなく、メロディのみなのが残念。

上原謙と川崎弘子という絶世の美男美女が登場するなら、観ないわけにはいかない。しかし、まさかの終わり方で、なんとも後味が悪い。
悲恋物語であってもこの終わり方は、あまりに突然過ぎて、全くスッキリしない…。
小説なら、この終幕でも良かっただろう。「働く実の娘を遠くから愛おしく見つめる実の父親」という終幕を言葉を尽くして表現することで、奥行きのある文学作品になったと思う。
…小説なら美しい悲恋物語になると想像できるということは、やはりこの映画は最後の演出が悪かったということか…。
なんだか冒頭は、伊勢丹と愉快なショップガールの科白から始まり、流れるような滑り出しだったにもかかわらず、最後は収拾がつかなくなり、「ここで終わっとくか」というような、作品に愛が感じられない乱暴な無理矢理な終わり方だった。
同じく1939年公開で、監督も同じ佐々木康(ズーさん)の『純情二重奏』のような、好き合っている者同士が結ばれるハッピーエンドが良かったな。
この『女性の戦ひ』とほぼ同じような展開だが、最終的には、令嬢が潔く身を引く。
小説の世界なら謙譲の美談で美しいかも知れないが、メロドラマの女王川崎弘子と和製バレンティノ上原謙との共演だったら、得るものが無さ過ぎ不完全燃焼感は拭えない。川崎が前向きに女優になるとか、上原が川崎と結ばれるとかあっても良いが?であっても佐々木康監督の音楽の使い方は良い。