前作の『羊たちの沈黙』（'90）を観た時、その独特なダークさがハマったのと、アンソニー・ホプキンスの怪演が素晴らしかったので、続編が公開された時は期待が膨らんだものです。ハリウッドのヒットメーカー、リドリー・スコット監督作品だし。ただ、「モンスターレクターを見る会」になっていたせいか、あまりハマりませんでした。
アンソニー・ホプキンスの怪演は相変わらず素晴らしいです。貴族かのようなただずまいを感じさせる一方で、二手三手先を読むズバ抜けた知性を持ち合わせ、会話するだけで心が丸裸にされる感じが怖い。……ただ、全面それだと飽きちゃう。
それに、古都フィレンツェを舞台にして、バッハの曲や知的さを感じるセリフで高尚な雰囲気を高めて、グロを差し込む。作り手の思惑が透けて見える感じがして気分冷めちゃいました。
このシリーズ4作もあるんですね。次回に期待！
