ダイナ

ハンニバルのダイナのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
4.1
前作から10年後公開の本作、内容も前作の10年後となっておりアンソニーホプキンスは続投なもののジョディフォスターはジュリアンムーアに変更、監督はデミからリドスコへと前作の素晴らしさ故変更点にやや不安になるも結構楽しめました。

レクター惨たらしく殺す事に執念を燃やすド屑大富豪、FBI特別捜査官としてのキャリアに追われレクターを捜索することになるクラリス、賞金稼ぎ的な立ち位置で個人でレクターを追う刑事達といった、財力・組織力・人脈駆使したレクター追跡勢。それに対抗する、クラリスと戯れたいのになんかうざいのいるなあ…というレクターの本領発揮ぶりが映される本作。隠居の割には割と表舞台立っていてお前は桐島聡かっつーぐらい結構エンジョイしてる大物ぶり、途中のメリーゴーランドの下りや1人で計画準備即実行の行動力惚れ惚れ。終盤はいくつか無理がないか?と思う乗り切りがあるものの、レクターがやるんならええか…、と悟りの境地に至ります。クラリスの存在は本作でも重要ながら、登場人物が増えた故クラリス自身の存在は相対的に少なくなってしまいました。が、その点ゆえ役者変更による違和感というものをそこまで感じなかったのはプラスと思いました。

ほとんどの人物が自己中心的に相手を潰そうとする思惑多重してぐちゃぐちゃした感じが複雑にならずにいい塩梅に進行していく展開。警察と犯罪者のバディ的な事件解決モノにならずもこういう展開あり寄りのありで面白かったです。
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