なべ

女必殺拳のなべのレビュー・感想・評価

女必殺拳(1974年製作の映画)
2.5
 千葉真一の追悼だと思って視聴。昔観たことがあるんだけど…あれ、こんなにひどかったっけw
 話もアレだけどアクションも結構拙い。主演の志保美悦子自体にまだキレがなく、戦いの間も悪い。まあスタントマンからの大抜擢だからそれまでとは勝手が違ったんだろうけど、それにしても…。いや、悦ちゃんはまだいいよ。ひどいのは敵。出立ちだけでなく、一人ひとりの存在自体が雑。ヌンチャクやトンファーなど、小道具に走るのはいいんだけど、鎖ガマや水中銃はないって。挙句の果てに吹き矢まで出てくるんだから。おまえら適当か!いや笑えるけど。わろたけど。

 おそらく「アンジェラマオの女活殺拳」の柳の下を狙ったんだろうけど、全然追いつけてないからね。しかも燃えよドラゴンの影響をモロに受けてて、麻薬や地下のアジト、鉄の爪なんかが恥ずかしげもなく出てくる。燃えよドラゴンを観ているアクション映画ファンにこれを観せようと思った勇気は買うけど…。
 でも、千葉ちゃんはさすがにキマってた。JACの門下生を立てるためか、脇に徹してはいたけど、力みなぎるアクションは安心して見ていられた。何よりモータルコンバットの真田広之の勇姿の中に千葉真一がちゃんといたなあと実感できたのは、なんかしみじみとよかった。

 この後「帰ってきた女必殺拳」「女必殺拳危機一発」とシリーズは続き、悦ちゃんはどんどんキレイになって、アクションにも磨きがかかるんだけど、映画としてはどれも今ひとつだった気がする。
 そして今猛烈に観たいのがアンジェラ・マオの女活殺拳だ。千葉真一の追悼でアンジェラ・マオに至るのは少し気が引けるが、女必殺拳より断然おもしろかったはず。二本立て感覚で続けて観るぜ!
きぇぇぇぇーーーーっ!(悦ちゃんの気合)
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