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女必殺拳のblacknessfallのレビュー・感想・評価

女必殺拳(1974年製作の映画)
3.6
コロナ以降あまりに退屈なんでCSで東映チャンネル追加したんだよ。
東映チャンネルは1ヶ月1500円もすんだよ!
だけに観なきゃ損だって心理が働いて東映率が高くなった笑

志穂美悦子の女ブルース・リー化計画の第一弾と言えるな、これ。
アウトラインが"燃えよドラゴン"なんだよ。
香港の悦ちゃんが日本の麻薬組織に潜入して証拠を掴み摘発する使命を帯びる。
先に悦ちゃんの兄が潜入してるが行方不明に。
兄の行方と組織撲滅に奮闘する悦ちゃんを強くかっこよく画く娯楽アクション。

敵の麻薬組織はマフィアなんだけど何故か日本の拳法道場を乗っ取り武道家を手下に使ってる笑
まあ、拳法バトルを見せたいからなんだけどお手盛りでいい加減だよな笑

で、この組織やボスの感じがまんま、燃えドラの悪役ハンとその部下達なんだよ。
ハンと同じで色んな武道家を子飼いにしてる。
これを一人一人紹介するシーンがあって丁寧にも武術名と武道家の名前がテロップで出る。
後で悦ちゃんにボコられる時に、あ、あれかって、なる親切設計だよ笑
そして、この武術家達、けっこう変なのが混じってる。
ムエタイの達人の女チームがアマゾネスって言うんだけど、顔を黒く塗って"ギャートルズ"みたいな毛皮着てる笑
ムエタイはこんなコスチュームのわけないからアマゾネスの方を強調してんだよね笑
吹き矢の達人もかなり変で上半身裸で黒革パンにマントなんだよ。街中に潜んで吹き矢で攻撃してくるんだけど、日本の街中でそんなかっこしてたら目立ってしょうがないよ笑
この辺の悪趣味で見世物チックな演出はブルース・リーじゃなくてジミー・ウォングの"片腕カンフー対空飛ぶギロチン"を参考にしてる気がした。
カンフー映画の良いとこ全部パチってやろうってことなんだね笑

そんな愉快で強い面々を悦ちゃんがかっこよくやっつけて、最後はボスと一騎討ちに。
ボスは燃えドラのハンが使ったのとそっくりなブレード付きの義手を使って悦ちゃんのブルース・リー化を盛り上げる笑
いくらなんでも、ブルース・リーと燃えよドラゴンに乗っかり過ぎだと思った、、笑

それと日本で悦ちゃんに協力するのが少林寺、普通警察じゃねえかと思うけど、敵も拳法道場だし、そもそも本家の香港カンフー映画も警察不在な世界が多いしね。
この日本の少林寺に千葉真一がいる。チバちゃんなんで当然、強い役で悦ちゃんのピンチをガッツとアシストするんだけど、どう見ても悦ちゃんよりも強いからバランス悪いんだよな笑 初めからチバちゃんだけで片付いたんじゃねえか?みたいな😂

あと、麻薬組織の子飼い武道家紹介シーンに出てきた、南半球空手チャンピオンのエバ・パリッシュっていう女性の武道家、このシーンだけで後のバトルのシーンに出てこなかった。金髪の精悍な美人で印象的だったのに、、笑
何でだろ?
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