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愛は静けさの中にのCinemanのレビュー・感想・評価

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)
4.0
愛は静けさの中に
ランダ・ヘイズ監督
1986年公開アメリカ
鑑賞日:2023.02.03 U-next

【Story】
ジェームズ・リーズ(ウィリアム・ハート)は、片田舎の聾唖者の学校に赴任した。11年生の7名の生徒を受け持つことになったリーズは食堂でサラ・ノーマン(マーリー・マトリン)という気性が激しく若くて美しい聾唖者サラを見かける。

サラは5歳の時からこの学校で学び飛び抜けて優秀な生徒だったにも関わらず学校の掃除係をしている。
リーズは自分の殻に閉じこもって他人とのコミュニケーションを拒否するサラを根気強く説得し、人とコミュニケーションをとれるように指導するがサラは頑として拒否する。

サラの母(パイパー・ローリー)を訪ねたリーズはサラの姉の男友達とデートをするほど大人気だったが彼女が笑い者にされていたことを感じ心を閉ざしてしまったことを知る。

リーズは彼女からかつて姉の作ったリストの順番に従って男友達に求められるまま体を与えたことをうち明けられて動揺するが自分がサラを愛していることを知る。
二人は先生と生徒という垣根を飛び越えて愛しあうようになり校長の猛反対をはねのけてリーズはサラと一緒に暮らすことを決意する。

ある日サラは友人に招かれたパーティで、経済学者で数学の天才の女性聾唖者マリアン・レッサー(リンダ・ボブ)に出会い自分が無能力であることを痛感し、リーズが自分を哀れんで一緒に暮らしているのだと思い込んでしまう。

【Trivia & Topics】
*美しいサラ。
サラを演じたマーリー・マトリンは生後18ヶ月で麻疹にかかり、右耳の聴力すべてと左耳の聴力の80%を失っているが7歳の時に『オズの魔法使い』のドロシー役で初舞台を踏む。
舞台『小さき神の、作りし子ら』に出演していたところを見出され、1986年にその舞台を映画化した本作品に出演。
映画初出演でありながら史上最年少21歳でアカデミー主演女優賞を受賞。授賞式では手話でスピーチを行っている。

*受賞歴。
・アカデミー賞主演女優賞(マーラ・マトリン)

・ゴールデングローブ賞主演女優賞(マーラ・マトリン)

・ベルリン国際映画祭銀熊賞(ランダ・ヘインズ)

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:見事な作品
☆☆☆☆ :面白い作品
☆☆☆  :平凡な作品
☆☆   :残念な作品
☆    :退屈な作品
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