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裸のキッスのtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

裸のキッス(1964年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
米国、56年前の○○○○告発映画

最初はある娼婦がヒモチンピラに啖呵を切って立ち去る場面から始まる。
次いで新しい街で再スタートしようとするが当面の金を稼ぐために、地周りの警官相手に最後の売春。
その買春警官が勧めたキャバレーの仕事はスルーし、病院看護婦となった元娼婦。
買春警官の友人でもある地元大富豪に見初められ、ついに婚約とシンデレラストーリーを驀進。
しかし好事魔多し。その大富豪は実は女児性愛者であることが発覚し、逆上した元娼婦は大富豪を撲殺、逮捕されてしまう。事態は全く予想外の展開に。

買春刑事は元売春婦を執拗に攻め立て、彼女に恨みを持つキャバレー女将も嘘の証言。
しかし、女児性愛の餌食になりかかった幼女が見つかったおかげで元娼婦はすんなり釈放。
女児性愛の被害者親や、彼女の町を救う好意に感謝する女たちに見送られながら元娼婦は町を去る。

当時としては画期的なテーマだったかもしれないが、映画の出来自体は今日的視点ではかなりあっさり淡泊。
しかし、何か腹黒さを秘めているんじゃないかと視聴者も懐疑的にならざるを得なかった元娼婦が、実は正真正銘まっとうな生活を望み真面目に努力していたことが徐々に分かるにつれて微妙に彼女を応援する気持ちが芽生え、困難な辛い経験を経た後に町中の信頼と名誉を回復し立ち去る場面にちょっとした気持ちよさが感じられた。

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