『ビデオドローム』や『ザ・フライ』などの、
グチョグチョ系ホラー作品でおなじみのクローネンバーグ監督。
変態さんには『クラッシュ』なんて作品もあるこの監督、
これまたわかったようでよくわからない引きずる作品を作っています。
害虫駆除業者の主人公の男。
その殺虫剤である黄色い粉に麻薬が混ざっていることに気づく。
妻もこの粉を麻薬代わりに使っており、
(ここからよくわからなくなるのだが)
タイプライターがでっかいゴキブリのお化けのようになり現れ、背中にある肛門のような口から、スパイになるように命じられる。
麻薬の影響なのかどうかはわからないが、お話は酩酊したような世界に入り込み、もう一台の気持ち悪いタイプライターが二重スパイ(?)だったり、医者のロイ・シェイダーが黒幕だったりと、繰り返し見せられる悪夢のような展開をみせる。
相変わらずのグチョグチョ感はたっぷりだが、本作は深層心理を見せつけるようなお話になっているので、「気持ち悪~い」と喜んでばかりはいられない。
ただ、重大なテーマがあるかと問われれば、
何もなかったような・・・
かなり独りよがりな作品になっています。
結局は、
つまんなかった・・・