一

松ヶ根乱射事件の一のレビュー・感想・評価

松ヶ根乱射事件(2006年製作の映画)
3.2
『オーバー・フェンス』『天然コケッコー』の山下敦弘監督作品

ある事件をきっかけに、田舎町で巻き起こる騒動を描いたブラックコメディ
閉鎖的な町で生きる人々の間に広がる不穏な空気をユーモラスに描く

『ファーゴ』を意識したであろうポスターに加え、題名が題名なのでサスペンスやミステリーのような雰囲気を放っておりますが、決してそのような映画ではありません☝🏻笑

同監督作品の『リアリズムの宿』にブラックユーモアを加えて描きだしたような作風
リアリティーとシュールさをふんだんに活かした長回しが印象的でした

新井浩文が珍しくまともな役を演じているだけで何か面白いし、ヘタレで弱々しい感じの山中崇がすごくよかった
チンピラ役のキム兄の無表情さは普通に怖い
一番ショックなのは、キム兄の彼女役でミステリアスな美女の川越美和さんが、もう亡くなってしまっていること

極端にシュールかつブラックな笑いなので、はまる人にはとことんはまると思われます
不思議な笑いが散りばめられているのでニヤニヤ笑えて楽しめました👌🏻

2020 自宅鑑賞 No.353 U-NEXT
一