けーはち

D&D/完全黙秘のけーはちのレビュー・感想・評価

D&D/完全黙秘(1995年製作の映画)
3.6
北京の公安刑事ジェット・リーが香港黒組織に入り込む潜入捜査モノだが、白眉と言えるのは11歳の息子役とのタッグを組んでの父子鷹バトル。手ぬぐいや縄を用いての鞭、擒拿、ターザンアクション、子供を縄にくくりつけて分銅にして振り回して投擲攻撃(!)など幅広い魅せ方が良く、潜入を誤魔化すため息子の首を絞めて仮死状態にさせるなどスリリングな場面もあるが大半楽しく観られる。こういうアイデアはもっと見たいと思うが現代では問題(児童虐待!)があろうかね。本作はアクションパートが佳境に入ると敵の倒され方がコミカルに寄り過ぎて『ターミネーター』のシュワちゃんの髪型とグラサンだけパクったような敵ボスがコワモテなのに強そうな印象が残せなかったのは残念。それと、これは香港映画なので90年代の香港から見た北京は少々悪意がありそうなほど田舎臭く見えるのも今観ると新鮮。