大切な人の所在がわからなくなるという状況に恐怖し、わずかな希望に縋る様は本当に見ていて辛くて、始終妻マリアンヌの気持ちと同調していました。もちろん私にはこんな体験はありません。でも、ほんの数時間子どもと連絡が取れないだけで、悪い方へ悪い方へ想像してしまい、何も手につかなかったことを思い出しました。
日本人ジャーナリストが同じような状況で殺害されたニュースも記憶に新しい。人が人をこんな風に扱えるということにどうしても理解ができません。
この映画を見ても何も解決にはならないなぁと思っていたけど、ラスト、ダニー救出のために奔走した仲間にマリアンヌが伝える感謝の言葉が、きっと言いたかったことなんだと心動かされました。
でも、でもですね、浅はかな私は、そこまでしないでください、ジャーナリストさん、と思ってしまいます。