Chippy

マイティ・ハート/愛と絆のChippyのネタバレレビュー・内容・結末

マイティ・ハート/愛と絆(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

パキスタンで実際に起きた、アメリカ人新聞記者がアルカイダ組織に誘拐・殺害される、という話です。
9.11の後、こういったアルカイダ系の事件はたくさん起きていて、当事者(?)のアメリカ人には非常に興味深い話なのかもしれないけど、日本人にはうけないだろうなぁ、という感じです。

しかも、背景に複雑に絡み合う国家間の政治力とか、宗教とか、そういったものを予め理解しておかないと、よくわからないんですよね。パキスタンにもアルカイダがいるんだ、とか、何故ユダヤ教だとマズイんだろう?とか、無駄な疑問が頭の中でグルグルと廻ってしまいます。

ただ、私的にはとても面白かった(興味深かった)です。アンジェリーナ・ジョリーの演技は素晴らしく、家族を失う不安や恐怖、悲しみ、夫が首を切られるシーンを見るか否かの葛藤、そういうのがとてもリアルに表現されていました。

これは実際にあった事件なわけで、そういった意味でこの映画は、感動的というよりとてもリアルで、見るに忍びない気持ちになり、何で分かり合えないのだろう?という疑問が残って悲しくなりました。

皆さまもぜひ。
Chippy

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