ゆう

シシリアンのゆうのレビュー・感想・評価

シシリアン(1987年製作の映画)
3.5
チミノもこれと心の指紋が見てないのでまずこれを

なんとも形容しがたいが、ジュリアーノとカミッラが出会う強烈なカット割が殺意も感じる凄みがあった。
クリストファーランバードの目は心理的だなと思いながら何故かふと許せてしまう瞬間もあり
中だるみはするが突然、ショットが決まりだしたりと同じ監督の同じカメラマンがやっているのかという凄み

死から始まり死で終わる、その死に対する求心力たるやない。
ドンマシーノとの謁見シーンは凄い。同じことを語っている方がいるがカーテンの影からぬっとデテクルのが良い。
またマジックアワー、全くあのほんとうらしさを欠いたあのショットが素晴らしい。あそこは寄らない、寄ってなるものかと思った。
(ほんとうらしさについては全く同じことを書いている方がいるので省略)

唯一、音楽が入れ込み過ぎではないかな。
日曜洋画劇場を思い出したよ、淀川さんの頃の
ゆう

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