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五福星のmatchypotterのレビュー・感想・評価

五福星(1984年製作の映画)
3.5
3部作×4シリーズ、ぐるぐるローテーション。
Part.Ⅵ。1周目②。

これでジャッキーが主要メンバーの香港映画、配信で観れるモノほぼほぼいったかな。

ジャッキー、サモハン、ユンピョウ。お馴染みのトリオ。
加えて大好きな『霊幻道士』にも出てるラムチェンインとリチャードンが出てる。
個人的にはかなりこの時代の香港アクションコメディのオールスターメンバーに近い。

終始、賑やかなシリーズだな、これは。
動きも多く、動きが停滞すると独特な中国の抑揚のマシンガントーク的なセリフの応酬。

それもない時はエキストラ駆使しまくりの賑やかなお祭りセットで人海戦術。
妙な武術の出し物やら、テンション優先のたけのこ族みたいなバンド、、、もろもろ。

もう、賑やかに畳み掛けてまさしくお祭り騒ぎのコメディアクション。

とは言え、前半はジャッキーとユンピョウは最前線という感じではない。
チラッと出てきてしばらく出てこないな、と思ったら、急に、ホントに急にショッピングモールみたいなとこでブチかましてくる、さすが、ジャッキーとサモハン。動きが違う。

基本的にはジャッキー、ユンピョウ以外がメインの話の展開で進む。
コソ泥やら、詐欺師やら、呆気なくしょーもない感じで逮捕された奴らが収監されて意気投合して清掃屋を開始。

だけども、この男達が、警察官であるジャッキーが追ってるマフィアの偽札を不可抗力で手にしてしまったことでマフィアに狙われる騒動にあれよあれよと首を突っ込まされていく。

ジャッキーとユンピョウ、後半からの追い上げがスゴい。
やっぱりこの頃で言うと“次世代”で、見た目も良くて動きも圧倒的。

アクションもスタントも。彼らの組み手も、ジャッキーのローラースケートも、スピード感が違い過ぎる。

このスタント、ホントにやってるのか。ジャッキーにしろ、代役のスタントマンにしろ、玉突き事故のシーンも、何から何までマジでちょっと間違ったら死ぬレベル。

気合とローラースケートで犯人を追い、誤認逮捕の末、大事故起こして、上司の亀を踏み潰して、制服警官に降格で交通整理、無茶苦茶だな、リアル“あぶない刑事”。

“五福星”、どうやらこの囚人仲間の掃除会社メンバーのことを言うらしい。
テンションと勢いと方便でなんでも切り抜けようとする彼らの強メンタルに感服。
生きてれば何とかなる気がしてくる。元気をもらえる。

彼らが勝手にマフィアの偽札を強奪したことにされ、てんやわんやの後半戦。

ジャッキーとサモハン映画らしく、何となく章分けされてる感じで、都度都度オチがつくコント模様もある。
透明人間の件はなくても良いのに、“らしくて”笑う。

一方で、いざ本筋のマフィアやらとの乱闘騒ぎやアクション、スタントは存分に魅せてくる、、、笑いを交えて。

監督はサモハンキンポー。
そんな真っ赤なジャージ上下で逃げ回ったら目立って仕方ないだろ、サモハン、、、でも、動きはキレッキレ、笑う。

香港のカンフーアクション、スタントをエンタメに昇華させる魅せ方、カオス状態から強引にまとめ上げてそこまでする必要あるのかという最後まで衰え知らずの勢い含め、完全に仕上がってます。お腹いっぱい。

ジャッキーとサモハン、劇中はほぼほぼ別部隊で別行動で言うほど絡みがないのも意外。

このメンバーが一同介して観れるのはなかなか良かった。次も楽しみ。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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