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停年退職のseapony3000のレビュー・感想・評価

停年退職(1963年製作の映画)
4.0
当時40歳の船越が老けメイクで定年間近の万年課長。よかれと思って女子社員のプライベートや娘の失恋に口を挟んだりオジサンやらかすのかなーと思いきや、すべてが功を奏してふんわりとまとまって優しい気持ちにさせてくれる島耕二クオリティー。島センセイのサラッとした演出が心地よい。こんな作品島センセイじゃないと撮らないからさ。宅の手前の石階段に落ちる白いハンカチ、野良犬、ラストは相合傘に雪。部下の本郷さんも好青年ながら押しが強くてなかなかヨイ。まったく耳の悪い婆やの浦部粂子もいるだけで楽しい。船越の定年退職モノといえばHBC北海道放送の「ひとり」は倉本聰脚本の傑作ドラマ。こちらは真逆でヒリヒリとした作品でした。(1976年)
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