停年を目前に控えながら、公私にわたる様々な悩みに揺れる男の心模様を映す。人生の大きな節目を迎えるサラリーマンの葛藤と再生を丹念に描く。
ハラスメントの概念が無い時代のおおらかさに現代とのギャップを感じる。
定年まで90日・矢沢章太郎。東亜化学工場 厚生課長。専務取締役派閥争い。失恋した娘。"とかくメダカが群れたがる"。部下の不倫問題。バー・イエスのマダム。社内報記事"あの人はその後"。バーぐんじ。総務課の坂巻君。閑職・参事室勤務。「金を失うことは小さく失うことである。名誉を失うことは大きく失うことである。勇気を失うことは全てを失うことである」
