のんchan

イブラヒムおじさんとコーランの花たちののんchanのレビュー・感想・評価

3.9
20年前のフランス映画🎞
いかにもミニシアターでしか上映されなさそうな内容なんだけど、老人と少年の会話が心温まる良作でした🌟

パリの路地裏のブルー通り。そこは1日中、路上に娼婦がズラーっと並んで客を引いている。
それを窓から眺めて妄想を膨らませている16歳のユダヤ人の少年モモ。貯金箱を割って初めて女性を買って初体験🫢

母親は記憶にない時に既に家を出ていて、厳しい躾の父親との2人暮らし。家事はもっぱらモモ。向かいの食料雑貨店で毎日のように買い物するが、たまに万引きをしてしまう。ある時からトルコ人の店主イブラヒムとよく話すようになり、日に日に仲良くなるが、実は万引きしていたことはバレていたことを知る😥
それでもイブラヒムは怒ることもなく、お金は要らないと、モモの為になることだけを話してくれる。生活の知恵はもちろん、女性への愛情の意味など、様々な教訓をモモに優しく手解きするかのよう。その考え方の根底にはコーランの導きがあるのだが...

モモの父親はある日失職し、置き手紙と多額のお金を置き、さよならと書き記し家を出て行ってしまう(あり得ない展開)その後自殺...
それからというもの、モモはイブラヒムしか頼れる人がいなく、父親になって欲しいと願い、それが叶うのだが...


宗教的、社会的、人道的メッセージ性が入るドラマチックな話だけど、ラストの展開があまりにも呆気なくサラッと終わる感じに少しもったいなさを感じてしまったかな?

劇中、ブルー通りに映画撮影ロケのシーンが出て来る。
その時の女優役で40代のイザベル・アジャーニが出演している✨雑貨店に客としても現れるのはサプライズかしら🤩
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