KEKEKE

ハリー・ポッターと謎のプリンスのKEKEKEのレビュー・感想・評価

4.0
- めーーちゃくちゃおもろい!どした
- 濃い!無駄のないオープニング!カメラいっぱい動く!間をとるところはたっぷりとる!シーンの接続が気持ちいい!イラつくだけのしょーもない小話ナシ!姿現しという大発明により可能になる大胆な移動!メイン3人の関係がぐんぐん深くなる!ギャグとシリアスの緩急!簡潔なキャラクターの掘り下げ!連作ならではの慣例の裏切りとギャップの描き方!ファンタジー世界のディテール!学園ものとしての完成度!ヒントの出し方とタネの隠し方のバランス!ジムブロードベントの完璧な演技!
- ハリーの「選ばれしもの」に対する自省的な目線と、「守るべきもの」をより強固に想うための一切無駄のないストーリーテリング
- そして何よりマルフォイが積み上げてきたキャラクターの考えうる限り最も適切な配役、ハリーとの対比
- ローリングの過去作、主に単純な勧善懲悪の積み重ねによる快楽至上主義的な見せ場の作り方、に対する自己批判的なメッセージすら含まれているように感じて、それでいてシリーズをここまで追いかけてきた読者や観客を肯定する誠実さを忘れていない
- シリーズの蓄積がようやく身を結び余分な贅肉を削ぎ落として怪作に化けた
- キャラクターの強度がカンカンに高まった6作目に物語を大きく動かしてきた
- テンプレに凝り固まっていた物語構造も大きく複雑に再構築されてる
- 今回好きなシーンがかなり多かった
- 雪上で少女が呪いにかかるシーン完全にホラーで最高だった、部屋と講堂のシーンを砂時計アップ→パスの音→ウィーズリーなめで繋ぐところとかもマジで気持ちいい
- こうなってくると問題は前作なんですが、振り返ると魔法省がなぜ頼りにならないのか、何故あらゆる責任が学校に集中してしまっているのか、みたいな世界観の矛盾に対する疑問への回答と掘り下げだったのかもしれない
- にしてもどうにかならなかったんかとは想うけど今作はシリーズクライマックスに向けた滑り出しとして完璧なスタート
- マッドアイムーディーはもう出ないんですか...
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