SunO2

薔薇と鞭のSunO2のレビュー・感想・評価

薔薇と鞭(1975年製作の映画)
5.0
不能の夫を勃たせるべく、奮闘するカメラマンの妻は、被写体の女を誘惑し、奴隷として調教していた...

雨の中で、白い衣装のままずぶ濡れになり、後半浴槽で水をかけられ、浴槽に沈められ、「噴水」の屈辱を受ける山科ゆりが、幾度となく、衣装の着脱を繰り返していたのは、結末を予告していたのだろうか。

終盤、三条朱実の鞭を受けた入れたときの表情がスゴイ。言葉でうまく表現できないが、喜びのような、諦めたような、疲労のような、非常に複雑な感情を秘めている...ように見える。

山科ゆり、の風呂場シーンでは、唐突なスローモーションに感動。なぜスローなのかは分からないが。舞い落ちるドレスは、ブレッソンを思わせるが、気のせいかもしれない。

全体的に丁寧に撮られていて、とても良かったです。
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