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ドゥ・ザ・ライト・シングのPのネタバレレビュー・内容・結末

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

結構衝撃的な内容だった。ジョージ・フロイドさんの事件そのままじゃん。20年も前の映画で描かれた事が今も変わらず起きているという事実に、人種差別の根深さを印象付けられた。いや、それとも、30年前には当たり前過ぎて報道もされなかったような出来事が、現代では報じられる様になった分、幾らかは進歩しているということなのだろうか?ラストの引きの画で、焼けた店を前にしてさも何事も無かったかのように過ごす市中の人たちの姿が、この事件が決して当時の(今も?)世では特殊なものでもなんでもなかったことを示していた。
ストーリーを通じて、じわ〜じわ〜っとイライラが募り、最後にボカーンと来た。事前知識なく観始めたのだが、「(なんとなくオープニングの感じとタイトルからして)コメディっぽい映画なのかな、でもあれ、監督はスパイク・リーなのか、スパイク・リーって結構エグい映画監督じゃなかったっけ?あれ、でも割とずっと日常系だな...?...うぉお!」という感じ。
大事件のきっかけが、(人種とか別に関係なく)あまり賢いとはいえない人間のあまり意味のない行動だったというところに、恐怖を感じた。主人公のことを信用するなよと弟に言いつけていた、嫌な感じの兄貴の言い分が、結果的には正しくなってしまった(主人公が暴動の口火を切った)ところが悲しい。
他のスパイク・リー作品も観てみたくなる映画だった。

追記:スパイク・リーの作品は初めて観たと思ってたけど、既に「インサイド・マン」と「ブラック・クランズマン」観ていた...。
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