ぶっ飛んだ。
全く前情報なくジョーダン4を踏まれて怒るシーンだけ知って観たから、正直中盤までは長々とブルックリンの一角の黒人コミュニティを群像劇的に描写してるんやなぁぐらいやったけど、ラストシーンで一気に捲られた。
同じ日、同じ場所で起こる事件の生々しさ、ショッキングさは、いかに彼らの日常が暴力と隣り合わせかを表現していてかつてのニューヨーク、ブルックリンのコミュニティを上手く描けているのかなぁと思う
と同時に、この映画を観て知った気分になってはいけないなとも強く感じたなぁ。ヒップホップカルチャーを好きでいる人間として割とニューヨークを始めとした生活や貧困のバックグラウンドを理解しているつもりでいたけれど、この映画を観てあーこんな感じなんやなぁと感じるということは、いかに自分の知識が足りていないかを思い知らされているということ。
ロンドンに住んで色んな地域を歩いている事で確かに似通った文化圏のエリアを通ることはあってもやはりこの現代のしかもイギリスと比べたら、現代のアメリカもともすれば桁違いに治安や貧富の差は大きい訳で、知った気分になるのは良くないなぁと感じると共にもっと見識を深めようと思う。
何よりもこの映画を観た一番の衝撃は、この映画で起こることが、ここ数年でも各地で繰り返し起こっているということ。やはりまだまだ問題は根深く、知識を得るところから行動をする事が重要なのだなと感じさせられました。