risao

ドゥ・ザ・ライト・シングのrisaoのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
4.6
スパイクリー監督によるブラック映画のマスターピースだと思う。

前半で37℃超えの酷暑ニューヨーク(当時からそんなに暑かったんだ、、)のそれぞれのキャラクターを日常を通してうつして、セリフや行動に伏線をはりつつこちらに、感情移入させてからの後半の爆発。

暑くてしんどそうなのが画面を通しても伝わったし構成が素晴らしかった。

争いって、何かしらのきっかけはあるけどここに出てくる争いは単純に個人の問題であって。
でもそこで憎しみが生まれると、「白人だから」「黒人だから」と自然と根付いている人種差別の発言が出てきて対立する。

それが今もいつまでも変わらないことが不思議で本当に愚か、、

最後のキング牧師とマルコムXの言葉はある意味正反対のことを言ってるけどどちらも正しいと思う。
正解ってなんだろうか。タイトルのドゥザライトシングが響きます。

スパイクリーの演じる役めっちゃ嫌だったなあ。。そしてサミュエルLジャクソンが出てくる作品は大体面白いね。

冒頭の曲聴いたことあったけど、これがパブリックエネミーだったんだ。かっこいい。
観た後90sのHipHopを聴きまくった。
Hip hopと80s〜90sのオールドスクール的なアイテム、あとニューヨークタイプのピザが美味しそうに決まってる。そのうえでアメリカのレイシズムを痛感する良い映画です。
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