このレビューはネタバレを含みます
13.7.21 DVD字幕 斜めのアングルとかビデオっぽい映像が嫌だなぁと思っていたけど、終わってみればそんなことは全部吹き飛ぶ。いろんな考えが頭をめぐり鑑賞後もずっと尾を引いた。いかようにも読み取れる作品。差別に苦しむ黒人の怒りを描いたという単純な話ではないのは明らか。むしろ逆で差別を笠に着て現状に甘んじる自己を正当化するなというメッセージに思える。また面白いのは黒人街では黒人がマジョリティーであり圧倒的優位にいるということ。人種問題を基本としながらもそこで問題となっているのは普遍的なもので対岸の火事としてではなく現代日本人も受けとめるべきテーマ。傑作。