無法者に立ち向かう人々を描いた西部劇。　
ヘンリー・フォンダ主演、リチャード・ウィドマーク共演、ドロレス・マイケルズとドロシー・マローンがヒロインを演じる。

田舎町ワーロックでは無法者がのさばり、郡保安官補も逃げ出してしまう。
そこで町は”黄金の銃を持つ男”（ヘンリー・フォンダ）を保安官として雇う。
やがて、無法者を弟に持つ兄（リチャード・ウィドマーク）が郡保安官補に名乗りでる。
最後には町の人々たちも立ち上がり、自分達で町を守るようになっていく。
そして役目を終えた雇われ保安官は……

モニュメントバレーを舞台にした西部劇。
ヘンリー・フォンダとリチャード・ウィドマークの二人の魅力が詰まった作品で、それぞれに彼女が出来る。
女性と接しながらも、二人の男が自分の道を歩んでいく。
一人の英雄から法に従って秩序を守る社会への推移をも描いている。
撃ち合いや決斗シーンが度々あり、ハラハラドキドキの連続で、最後まで結末が分からず見応えあった。
ラストシーンも良かったです。　

2022.４　NHK BSP で鑑賞（字幕・岡田壯平）

• #散髪屋
• #フランス宮殿
• #駅馬車の襲撃
• #黄金の銃

無法者に支配された町ワーロックに暮らす住民たちは、町に法と秩序をもたらそうと保安官クレイを雇うが、次第に町の脅威となっていく。
一方、無法者一家から足を洗い、郡保安官補となったジョニーは、次第に住民たちの信頼を獲得すると、ついにふたりの戦いの幕が切って落とされた。

スゴ腕ながら黄金銃にモノを云わせる保安官クレイ (フォンダ)と相棒の賭博師モーガン (クイン)、さらに正義感に満ち溢れるジョニー (ウィドマーク)といった３人の男たちが絡み合う傑作西部劇だ。

そんな３人をよそに、始めは町の英雄でも権力を握れば疎まれ、たとえ悪党でも町の盾となるならばと、身勝手な行動や言動を繰り返す住民たちそれぞれの心理が実に上手く描かれている。

フォンダ、クイン、ウィドマークら三大名優のその圧倒的な存在感や芝居は胸躍り、云うまでもなく素晴らしい。

54 2022

ヒーローとは決して言えない人間の複雑さ。その中で新たなヒーローが生まれる瞬間。ある意味生きていく中で汚れながら生きてきた男が、バトンを渡す話でもあると思う。

善悪では語りきれない人間模様を描き、単純な勧善懲悪ではない作品になっている。また、保安官と賭博師の関係性が良い。互いに腹の底では疑いを捨てきれない中、それでも切れない関係性。終盤の決闘は見事だと思う。