平和を祈るヒツジくん

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010の平和を祈るヒツジくんのレビュー・感想・評価

4.8
「終わりと始まり。」

ディケイド(門矢士)は世界の破壊者として行動し、翔太郎とフィリップ(仮面ライダーW)は死んだはずのオヤッサンに再会する。

2つの作品を最後はキレイにひとつへまとめたのが痛快だった。

序盤カブトがディケイドに全く歯が立たず、ツノだけにされたのはカブト世代の自分としては悲しかった。
ディケイドは「平成仮面ライダー10周年記念の仮面ライダー」という、メタなキャラだ。だからこそ「何もない・本当の自分を探し続けている」という士の性質が心に刺さる。
しかしディケイドは夏みかん達とあらゆる世界を旅してきて、心通う仲間に出会ってきた。その旅こそがディケイドの構成要素そのものとなり、ディケイドは世界に留まれるようになった。
ディケイドの主題歌「Journey through the Decade」の歌詞には「旅の途中」とある。
ショッカーとの戦いも、ディケイドの存在が消えたのも、全て旅の途中。まだまだこれからも続くんだ。

Wはカッコイイヒーローで本当に好き。
「さあ、お前の罪を数えろ!」の口上も好きだし、翔太郎とフィリップの凸凹コンビが面白い。

見ていて思ったけど、仮面ライダーの劇場版はアメコミの
ディケイドやジオウはマルチバースの世界だし、ストーリーはやりたい放題できるのが本当に面白い。自分はTVシリーズをそこまで市長できてないけれど、映画だけ追っても大体話が分かるのもアメコミと胸痛する。ヒーローの背景を知ってればより楽しめるんだと思うけど、全話見るのが如何せんキツい……😭
自分と同じく「全話見るのが大変だよ〜」ってにわかファン向けにこういう映画があるのは有難いです。