なお

007/リビング・デイライツのなおのレビュー・感想・評価

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)
3.8
007シリーズ第15作。
シリーズ生誕25周年記念作品にして、”4代目”ジェームズ・ボンドことティモシー・ダルトンの007シリーズ初主演作品でもある。

1971年『ダイヤモンドは永遠に』公開時点で、次期ボンド役の候補としてティモシー・ダルトンの名前は挙がっていたらしいが「ボンドを演じるにはまだ若すぎる」という理由で見送りに。

そんな話が持ち上がってから16年の時を経て、正式に「殺しのライセンス」が受け継がれることとなった。

✏️シリアス路線への回帰
”3代目ボンド”ロジャー・ムーアが作り上げた「軽妙でユーモラスな007」というイメージから一転。
コネリー時代の硬派でハードなスパイ・アクションムービーが復活したような印象。

序盤からバンバン人が死にまくるし、美女とのロマンスシーンも(比較的)控えめ。
だがしかし、ティモシー・ダルトンが持つクールな風貌と魅力がこの作風に絶妙マッチ。

映像技術の進歩からか、アクションシーンや爆発シーンなどの迫力も”先輩ボンド”たちが主演してきたシリーズから飛躍的にアップ。

また、本作におけるクライマックス的なシーンが2度、3度訪れるハラハラ感も◎。
ソ連の空軍基地で展開される、ボンド&ムジャハディン(サウジアラビアの対ソ抵抗組織)との共闘や、本作の黒幕であるウィテカーとの最終決戦もアツい。

☑️まとめ
ソ連KGBの内部権力争いや、アフガニスタン侵攻など当時の時代背景を色濃く反映した映画作品でもある本作。

ティモシー・ボンドの活躍は次作『消されたライセンス』にて最後となるが、現代にも通ずる「007の魅力」がようやく花開いてきた。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2023年鑑賞数:3(1)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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