御朱印帳

007/リビング・デイライツの御朱印帳のレビュー・感想・評価

007/リビング・デイライツ(1987年製作の映画)
3.2
ティモシーダルトンがロジャームーアから交代して一作目。
ロジャーボンドに比べるとシリアス、おふざけやお色気も控え目。

公開年の1987年は、ベルリンの壁崩壊など冷戦末期、ソ連のアフガン侵攻があったんだと思い出すなど、当時の世界情勢を垣間見る。KGBの内部対立も絡めている。

チェコのプラスチラヴア、オーストリア、イギリス領ジブラルタル、モロッコのタンジール、アフガニスタンなどなかなかお目にかからない風景もボンド映画ならでは。
プラスチラヴアという地名は初めて聞き、当時のチェコスロバキアはいわゆる東側でも西ドイツ、オーストリアに接して、いわゆる東側のイメージとは異なり、美しい街並みと文化的生活が営まれていたことが分かる。
ジブラルタルにイギリス領があることは知らなかったのでためになる。

マネーペニーも一気に若返り、ボンドカー、小道具はしつかりと威力発揮。ライフルを構えるボンドも初めてでないかな。
ストーリーや登場人物の相関は結構複雑なので解説を読んで整理してみた方がいいかも。
大娯楽作品なので多少ストーリーや舞台が飛躍を繰り返してもいいんでないかな。

この作品をショーンコネリーが演じたらさぞ魅力的だつたろうと想像しながら二度見しようかな。
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