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花よりもなほのodyssのレビュー・感想・評価

花よりもなほ(2006年製作の映画)
2.0
【是枝監督としては駄作】

是枝裕和監督作品。 

元禄時代、生類憐れみの令により「お犬様」がまかり通り、赤穂浪士の討ち入りが迫っていた頃、父の敵を討つべく江戸に三年住みながら、剣術に自信がなく、また敵討ちという制度そのものへの疑問も手伝って、わびしい長屋でぶらぶら過ごしている青年侍(岡田准一)と、彼を囲む長屋の人々を描いた映画。 

うーん、喜劇と言うにはもの足りず、群像劇と言うには多様な価値観がぶつかっておらず、時代劇ならではの様式感も希薄で、特に子持ちの後家を演じる宮沢りえのせりふなどあまりに現代的だし、かといって現代劇として評価できるほどに斬新なせりふや価値観があるわけでもなく、どうにも不出来な映画と言うしかありませんね。

私は是枝監督を高く評価しているけど、これは残念な映画と言うしかない。
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