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トーク・トゥ・ハーのkatomのレビュー・感想・評価

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)
4.7
彼の作品には、他者との間にある境界線が曖昧になり、歪んだ愛情を相手に抱いてしまう不器用なキャラが登場する。
そういう性質は程度の差はあれど人間誰しもが持っているもの。
人間のそういう歪んだ、程度によっては「気持ち悪い」と言われるような負の面を描くのが非常に上手い。
最後までみると、狂気の先にある美点が見えてくるのが不思議。
そして、マイナス点がつかない範囲で変態キャラを操れるのがペドロ・アルモドバル。
ああ、変態なんだろうな、この監督。
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