初めて見たスペイン映画。
３回ほど繰り返し見た。
１回目はとにかく気持ち悪いという印象。
話の冒頭、ベニグノが恋に落ちるところ、介護しているところ、途中に出てくるサイレント映画、結末、全てが気持ち悪くて、吐き気がして、嫌悪感に苛まれ、スペインがもともと好きだったわたしはショックで仕方がなかった。
自分の中で疑問が残り、もう一度見る→感じ方が変わる。
私は自分の中にある愛の形が全く正しいと思い込んでいただけ？ベニグノの愛の表現は許されざるものだが、これもまた真実の愛で、愛のあるべき姿とも言える？
1度目は気持ち悪いと跳ね返していたが、そう思った自分が冷徹に感じる。
3度目を見る、ズンと心に響く。自分があれほど嫌悪感を抱いたベニグノだが、自分もベニグノのようなひとに愛されたらどれだけ幸せだっただろうかと考える。そして、この映画を見てから数ヶ月が経過したが、心の中に色濃く残る映画の描写。長く余韻に浸り、自分を見つめ直すことができる映画。
大学の先生から借りた映画で内容気持ち悪いって思って返すときに気まずくなった、、多分先生これ買っただけで見てないと思う、、、
